NPO法人 ビラーンの医療と自立を支える会(HANDS)
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ティナラク織・ナバルタビ織の工程
1・糸の準備
アバカというバナナと同種のバショウ科の植物。
茎(植物学上は葉鞘)を伐採し、剥いで、裂いて細い繊維にする。さらに、よく揉んで柔らかくする。
繊維の端と端を結び、長い糸にして整形枠にかける。
2・括り
縦糸を括り枠にかけ、赤に染める部分と、生なりのまま残す部分を括る。
括り糸には防水効果のため、蜜蝋を塗る。
3・染め
3.1 横糸は全体を黒に、縦糸は、括られていない部分を黒に染める
黒色の染料の準備:キナラムの木の枝を採取する。
枝から葉を取り、叩いて水の入った鍋に入れ、煮立たせ、糸の束を入れる。 葉を取り換え、何度も繰り返す。
水が澄むまで洗い、乾かす。
3.2 赤の部分を染める
赤色の染料の準備:ロコの木の根を採取する。赤に染める部分の括り糸を取る。
ロコの根を洗い、削ったり、細い部分は叩いたりして、鍋に入れる。 煮立たせた液に、赤に染める部分の括り糸を、取り外した糸の束を入れる。 沸騰させては、さまし、気に入る色になるまで繰り返す。水が澄むまで洗い、乾かして、生なりの部分の括り糸を取る。
4・織り
腰機に染めた糸をかけ。
湿度の高い朝夕に織る。
10m織るのに20日間かかる。
5・仕上げ
織上がった布地は、洗い、木棒で叩き、蜜蝋を塗り、タカラガイでこすって
糸の結び目を平らにし、つやを出す。
6・完成した織
はっきりしたモチーフのティナラクに対して、繊細な柄が多いナバルタビ
ティナラク織の伝統柄 ナバルタビ織の伝統柄