アバカ (Abacca)について
ティナラク織の原料であるアバカ(糸芭蕉)は、高さ3−4m、バショウ科の草本で
バナナの仲間です。繊維は軽く丈夫で水に浮くため、ロープの原料として使われました。
また、和紙や紙幣の原料として日本に輸入されており、マニラ麻の別名があります。
ティナラク織には、より細い糸が取れる赤い幹のアバカ、ギンダナオ(現地語)の
繊維を使用します。
山間部の植林地内の樹間に植えることができ、苗を植え付けてから3年で収穫可能です。
さらに一度植えたら、脇芽が出てくるので、持続可能な資源です。
株分けして8カ月後のアバカの林。バナナと
異なり、苗木は強い日差しに弱いため、
一般的に樹間に植える。
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植えて3年以上になる
成熟したアバカ
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伐り出した茎の皮(葉鞘)をはぎ、細く割いた
もののうち、特に白い繊維を織物の材料として使う。
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